2007年1月11日(木)16:19

緑の党はEU全体の欧州憲法批准国民投票を主張

ベルリン(AP)

緑の党は2009年にEU全体で欧州憲法修正版の批准を問う国民投票を行なうよう主張した。ドイツ連邦議会と欧州議会の緑の党は木曜日ベルリンで会合を開いた。会合後、ダーニエル・コーンベンディート欧州議員は、EU市民の決定が加盟27ヶ国に拘束力を持たねばならないと語った。イタリア出身のモニカ・フラソーニ欧州議員は憲法条文の再起草に議会の参加を求めた。

EU議長国を務めるドイツは6月までにロードマップを発表し、凍結中のEU憲法再生の道を示す意向である。アンゲラ・メルケル首相は、2009年の欧州議会選挙までの憲法発効を目標にしている。憲法の再起草には政府協議の招集が検討されている。

しかし緑の党は政府協議を拒否している。欧州議会緑の党の共同代表を務めるフラソーニ議員は、受け入れられる憲法条文にするためには議会の関与が欠かせない。これは会議Konventの形でのみ可能となる、と述べた。コーンベンディート共同代表は、会議のメンバーを限定し、現行の憲法案を持ち運び可能な程度の条文に縮める必要があると主張した。新たな条文は基本権憲章と機構改革から成る。国民投票で批准を否決したフランスとオランダの国民に対し、同じ条文を提示するわけにはいかない、とフラソーニ共同代表も語った。

コーンベンディート共同代表は、修正したEU憲法の批准国民投票を2009年の欧州議会選挙と同時に実施し、その後各国が批准するよう提案した。共同代表は憲法批准の要件として二重の過半数、すなわち欧州連合の全市民の過半数ならびに27の加盟国の過半数の賛成を求めた。そして批准を否決した国は、EUに留まるか否かを検討しなければならないと提案した。

原題:Gruene fuer europaweite Volksabstimmung ueber EU-Verfassung




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